冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
新婚生活は楽しかったし、充実もしていた。

彼からの愛は感じていたけれど、ひと晩そばにいなかっただけで、自分がこんなに取り乱すとは思いもよらなかった。

彼はしばらく神妙な面持ちで私を見つめていたが、にやりと口角を上げる。


「俺のこと、そんなに好きなんだ」


そうそう、これこれ!

イジワルな言葉を吐かれて喜ぶ私って、ドMかしら?

でも、彼が元気でないと調子が狂う。


「違います」


違わないけど、照れくさくて「そうです」とは言えない。


「違わないだろ」
「絶対に違う!」
「俺は好きだ」


えっ、今、好きって言った?

キョトンとして見つめていると、彼は私にまっすぐな視線を送り、点滴がつながれていない右手を持ち上げて手の甲にキスを落とす。


「俺は、お前が病院に担ぎ込まれたと知って、息が止まりそうになるくらいは好きだ」

「彬さん……」


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