冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
突然、真剣な愛の告白なんてずるい。
たちまち鼓動が激しくなる。


「お前とこの子を守りたい。けど……」


けど、なに?

眉をひそめる彬さんを見て、まだなにか言えないことがあるのではないかと感じた。

でも、弁護士なのだから仕方がない。


彼はそれきり黙ってしまった。

そして「電話入れてくる」と処置室を出ていった。


忙しいのに駆けつけてくれたんだろうな。

昨晩のケンカの仲直りができたのはうれしい。
しかし、憂いを含んだ彼の表情が気になる。

やはり、西岩建設の訴訟が大変なのだろうか。

他にも抱えている案件はたくさんあるはずだけど、週刊誌に載った西岩建設の訴訟は、特に注目されているはずだ。

法律なんてまったくわからない私にはなにもできないが、彼が仕事に専念できるよう体に気をつけよう。

そう思いながら、まぶたを閉じた。



「八木沢さん、点滴終わりましたよ」

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