冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
「ダメだ、描けない」


いつもなら何案も用意してクライアントとの面談に挑むのに、納得いくものが描けない。

もちろん、インテリアコーディネートの基本は押さえてあるものの、個性もなければ工夫もない。

こんな提案にお金をいただくなんて、フォレスアートの実績に泥を塗ってしまう。

斬新かつ洗練されたアイデアが注目を浴びて、こだわりのある顧客がつくようになったのに。

場所を変えよう。
ここにいると園田部長の顔がチラついてしまう。

私は退社して、プレジールに向かった。



食欲がなくて昼食をパスしていた私は、コーヒーとアボカドサンドを注文していつもの窓際の席に向かった。

しかし先客がいる。
あの男性がコーヒー片手にパソコンを操っていたのだ。

やはりこのビル内のどこかの会社に勤めているのかもしれない。

でも、それなら会社で仕事をすればいいのに。


「八木沢」


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