冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
九条さんはほかの患者さんに視線を送り、「車でお話しします」と私を促した。

駐車場で私を車に乗せた彼は、「もし、ご実家のほうがよければ実家に向かうようにと八木沢から伝言されていますが」といきなり切り出す。


「実家? いいえ、マンションに帰ります」


もしかしたら、安静にしなければならない私は、彬さんの負担なのかもしれないと思いながら答える。

不安だからこそ離れたくないのに。


「それでは、マンションに向かいます」


九条さんは私に優しく微笑みかけてからアクセルを踏んだ。


「彬さんは、私が実家に行くのを望んでいるのでしょうか?」

「まさか。毎日残業の嵐だったアイツが、終業時間をチラチラ気にしてるのに?」


そうだったんだ。
でも、それならよかった。


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