冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
「はい。今日はちょっとびっくりして……。九条さんからいろいろ聞きました。彬さんは大丈夫なんですか?」

「アイツ、余計なこと言ってないだろうな」


なんて口にしながら、私を託したくらいだから信頼しているのだと思う。


「俺は心配いらない」

「そうやって私を遠ざける。九条さんも言ってましたよ。彬さんはひとりじゃないって」

「そう……。気持ち悪いな」


彼はクスッと笑ったが、絶対に感謝しているはずだ。


「話せる範囲で、だけど」

「はい」

「俺は今、西岩建設の男性従業員の自殺についての訴訟にかかわっている。会社側の代理人だ。従業員は超過勤務が続き、鬱(うつ)病を発症。亡くなられてしまった」


無念そうに語る彬さんは、私のお腹に手をあて「大丈夫か?」と聞いてくる。

重い話なのでショックを受けないか心配しているのかもしれない。


「大丈夫です。続けてください」

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