冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
しかも、この上限を超えても許されるのは、特別な事情がある一年のうち六カ月までなのだ。

それを当然会社側は知っているはずなのに、毎月超過しているのを見過ごしていた。

いや、むしろ会社がそれを求めていたのだから、労働基準法違反にほかならない。

本当なら、「あきらかに会社に非があります。賠償金を満額支払ってください」と言いたいところだが、証人尋問までは被告代理人でいなくてはならない。

そうでなければ、目的が果たせないのだ。


切迫早産という診断を受けた七緒だが、その後は調子がいいらしい。

もちろん、彼女に多大なるストレスをかけたのは俺だし、これからもやきもきさせるのがわかっているので、申し訳なく思っている。

だから、西岩建設の訴訟の弁護をすると決まったとき、彼女をしばらく実家に帰そうと考えた。

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