冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
しょっちゅう大泣きする彼だけど、抱っこひもで抱いているうちはおとなしくて、驚いたくらいだ。

一緒に行った彬さんが『外面がいいな』と笑っていたので、『彬さんに似たんでしょ』と言っておいた。

今日もおとなしくしてくれているといいのだけれど……。


少し不安に思いながらも、母乳を与えたあと、マザーズバッグにおむつやおしりふきなどを詰め込んでマンションを出た。

母になってわかったのだが、子供を抱っこした上、大きな荷物を抱えての移動はかなりの重労働だ。

マンションの玄関を出たとき、なにかの音がかすかに聞こえたので辺りを見回す。

気のせい?

再び足を進めだすと、やはりカシャッという音が耳に届いた。

写真、撮られてる?

慌てて櫂の頭を抱えて私の体に密着させ、彼が写真に写らないようにしてもう一度見回した。

すると、道路を挟んだ向こう側の垣根の陰に人がいるのを見つけた。


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