冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
「いえ。大丈夫です」


私は自分の気持ちを正直に言っただけ。
なにがあろうと、私は彬さんを信じる。


「記事が出るようなことがあれば、法的に対処します」

「ありがとうございます。櫂だけが心配なんですけど……。それより」


私は持ってきたファイルを九条さんに渡した。


「とりあえず座りましょう」
「そうでしたね、すみません」


促されて席につき、九条さんが資料に目を通す間、櫂をあやしていた。

外が楽しいのか、今日も泣きだす気配はない。


「それで、八木沢の旧姓が浦川で、昇さんがお父さんじゃないかと」
「はい」
「アイツ……」


九条さんが眉をひそめるので、心臓がドクンと大きな音を立てる。


「なんで言わないんだ」
「えっ?」
「そうとわかったら、私たちも動きます」


もっと深刻な雰囲気になると思っていた私は拍子抜けした。


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