冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
「ご自分が泣いているのに、気づいていらっしゃいます?」
「泣いて?」
そっとハンカチを差し出されて、慌てて頬を手で拭った。
私、泣いていたんだ。
そんなことがわからないなんてどうかしている。
「いいから使ってください」
「ありがとうございます」
申し訳なくて手で拭ったのだが、今度はハンカチを握らされて素直に目頭を押さえた。
「余計なおせっかいでしたらすみません。答えたくなければ答えなくてもいいですが……先日の男性は、あなたの上司ですか?」
「はい」
「やっぱり。パワハラを受けているんですね。いや、セクハラもか」
どこまで聞こえていたのだろうか。
目の前であの光景を見ていた彼に嘘をつく必要もなく、こくんとうなずく。
「あっ。でも、正確には私ではなくて……」
「と言うと?」
「私の後輩がセクハラを受けていて、やめてほしいとお願いしたんです」
「泣いて?」
そっとハンカチを差し出されて、慌てて頬を手で拭った。
私、泣いていたんだ。
そんなことがわからないなんてどうかしている。
「いいから使ってください」
「ありがとうございます」
申し訳なくて手で拭ったのだが、今度はハンカチを握らされて素直に目頭を押さえた。
「余計なおせっかいでしたらすみません。答えたくなければ答えなくてもいいですが……先日の男性は、あなたの上司ですか?」
「はい」
「やっぱり。パワハラを受けているんですね。いや、セクハラもか」
どこまで聞こえていたのだろうか。
目の前であの光景を見ていた彼に嘘をつく必要もなく、こくんとうなずく。
「あっ。でも、正確には私ではなくて……」
「と言うと?」
「私の後輩がセクハラを受けていて、やめてほしいとお願いしたんです」