冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
「俺……親父の死にずっととらわれた人生だったけど、この件が終わったら七緒と櫂とで前を向いて歩いていきたい」

「はい」


私は彼の顔を見て、返事をした。

きっと無念の思いはずっと残るだろう。
それでも、この先沈んだ気持ちで過ごす必要はない。


「これからどうするつもりなんですか?」

「西岩の顧問弁護士になったのは、当時の証拠を集めたかったからだ。そうしたら今回の過労自殺があって、もうこんな悲劇を繰り返してはいけないと強く感じた。西岩の膿を出し切りたいと思ってる」


彬さんの声に張りがある。
相当な覚悟で立ち向かっている彼ならやり遂げるだろう。


「親父の同僚だった人に協力してもらう。次の口頭弁論で証人尋問をして、親父の件にも触れるつもりだ」

「彬さんは西岩建設の弁護士でしょ? そんなことして大丈夫なの?」

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