冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
ようやく彼が過去から開放されたのだと感じられて、目頭が熱くなる。


彬さんが辞任したあと別の弁護士が西岩建設についたが、過失相殺は認められず、一億二千万の賠償金支払いを命じられた。

一方、彬さんのお父さまの件は、すでに和解しているためどうにもならない。

しかし、今回の裁判をきっかけに鬱憤のたまっていた従業員からいくつもの労働審判や訴訟を起こされ、収拾がつかなくなり社長は辞任。

会社もいくつかの事業から締め出されたようで、社会的な制裁を受けた形になっている。


「櫂です。やんちゃな兆しがあるのですが……これからよろしくお願いします」


私も墓石に話しかける。

きっとご両親は、笑顔で私たちを見守ってくれている気がするのだ。

自分も親になり、お義父さまとお義母さまが彬さんを置いて旅立たなくてはならなかった無念さがよくわかるので、胸が痛い。

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