冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
櫂も、彬さんのように正義感が強い子に育つといいな。


「ぶー」
「お前、おちょくってるのか? ……ちょっ、やめろ。暴行罪も追加するぞ」


櫂が指しゃぶりをしてよだれで濡れた手で彬さんの顔をペチペチ叩いている。

ふたりのやり取りが面白すぎて、笑いをこらえきれない。

彬さんに出会った頃は泣いてばかりだったのに、こんな穏やかな日がやってくるなんて。


帰りは最近はまっている和菓子屋で、食べるのがもったいないような美しい練りきりやお饅頭を購入してからマンションに向かった。

マンションに戻ってすぐ櫂に母乳を与えると、疲れたのかコテンと眠ってしまった。

櫂が生まれてからはなかなか叶わない、貴重な夫婦水入らずの時間が持てそうだ。


「彬さん、ケーキより和菓子派ですよね」


ソファに座る彼の前にお茶を出しながら言う。


「というわけでもないけど、ここのはうまいな」


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