冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
「聞いていただきたいお話があるんです」
「そう……。それじゃあ、あっちのブースで」


部長は人事部の隅のパーティションで区切られているだけの場所を指さす。

話がほかの人に筒抜けじゃない……。

尾崎さんのセクハラについても訴えようと思っていた私は、「どこか個室でお願いできませんか?」とお願いする。

すると、一瞬顔をしかめた彼は面倒そうに「それじゃあこっち」と言いつつ部署を出て、応接室に向かった。


「コンプラについてと言うと?」


ソファに座った下川さんは、私を対面の席に誘導しながら尋ねてくる。


「はい、経理への異動の件も含めてなのですが――」


私は今回の異動が、園田部長の尾崎さんへのセクハラに端を発していると訴えた。

その間、下川さんは何度も相槌を打ちながら聞いてくれたが、ふぅ、と小さなため息を落として口を開く。


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