冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
「これっぽっちじゃ、いつものフレンチは食えないな。俺は無理だけど、新見さんはこれで好きなもの食え」


私、もしかして思いきり見下されてる?

いやでも、弁護士先生が通うようなお高いフレンチレストランだったら六千では足りないだろうし、私は六千円あれば何日も暮らせる。

見下されたのではなくて、事実だわ……。


「あとは破ったストッキング代。病みつきになりそうだ」
「え?」


ストッキングを破るのが?

ニッと笑う彼は、私にお札をすべて返してくる。


「でも」

「まだ仕事を依頼されてない。俺はおせっかいを焼いただけだ。正式に依頼されて報酬をお支払いいただければ、丁寧な言葉遣いでご説明させていただきます」


後半は、外面のいい彼に戻った。
オンオフのはっきりした人だ。


八木沢さんに仕事を依頼する日が来るのかまだわからないけれど、心強い味方ができた気分だった。

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