冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
報酬を支払えるかどうかは別として――。


「それではお言葉に甘えます。本当にありがとうございました」


立ち上がって深々とお礼をしたあとドアのほうに向かうと、「待て」と引き止められて振り返る。


「セクハラされている後輩に、その都度嫌だという意思表示をすることと、いつなにをされてどういう対処をしたか記録しておくようにアドバイスして」

「……はい」

「新見さんが会社に行き続けるなら、新見さんも記録を。ときには会話を録音しておくのも手だから」

「録音?」


そんなことをして大丈夫なの?


「パワハラをやめさせるための手段であれば不法行為にはならない。とにかく、闘えるだけの証拠集めをするのが第一歩。闘うのであればね」


彼は念を押すように言う。

私を心配して引いたほうがいいようなことを言うくせして、闘うなら手を貸すと言ってくれているかのようだ。


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