冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
「ありがとうございます。後輩に伝えますし、私も気をつけます」
「あぁ」
「それでは失礼します」


もう一度頭を下げた私は、今度こそ朝日法律事務所をあとにした。



家に帰ってひとりになれば、どうしても顔が険しくなる。
できあがったばかりのパースを手に取り、ため息をついた。


「辞めても、また道は開ける?」


前の会社を辞めたときもボロボロで、もう二度と立ち上がれないのではと思った。

でも、もともと興味があったインテリア関係の仕事にチャレンジしたいと思い始めて必死に勉強を積んだら、今の仕事にたどり着いた。

もう一度、やり直せるだろうか。


園田部長さえいなければ、今の職場は最高の環境だったのに。

前部長はちょっと冒険した提案もやってみろと背中を押してくれたし、それでクライアントが難色を示せば自分のことのように残念がり、新たな案を一緒に考えてくれたりもした。

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