冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
丹下さんたち先輩との関係も良好で、時々あった部の飲み会は楽しくて、皆笑顔だったのに。

その優秀な前部長は、独立して事務所を構えている。


「独立か……。いやいや、無理」


ふと考えたものの、即座に打ち消した。

前部長とは違いたいした能力もない私が、独立なんて夢のような話だ。もちろん、起業する資金もない。

でも月曜になったら、パースではなく数字ばかりを見ることになるのだ。

八木沢さんと話をして少し冷静さを取り戻したつもりになっていたけれど、頭の中は混乱したままだった。



眠れぬ夜を過ごした翌日。

食欲がなくてコーヒーだけ飲んだあと、尾崎さんに電話をかけた。
昨日の飲み会でセクハラされなかったか気になっていたのだ。

三コールで出た彼女に昨日の様子を尋ねると、飲み会の間は丹下さんが隣にいて守ってくれたようだ。

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