冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
「とりあえず……」


私は封筒に入れた一万円を彼に差し出した。


「正式なご依頼でよろしいでしょうか」


口調が変わった。
あからさますぎて笑える。


「はい。なにをどうするとか、訴訟を起こすとか決めたわけではありませんが、辞めるだけでは悔しいですし、一矢報いたいので知恵を貸してほしいんです」

「承知しました。今からでもよろしければ早速始めましょう」

「よろしくお願いします」


もうすぐ十八時。
彼が残業になってしまうのではないかと思ったが、少しでも早く動きたくてお願いした。

もう一度経緯を話し直したあと、今日の人事の下川さんとのやり取りの録音を聞いてもらい、園田部長にセクハラをやめてほしいと伝えたことも話した。
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