冷徹弁護士の独占欲にママとベビーは抗えない【極上悪魔なスパダリシリーズ】
退社後、気がつけば朝日法律事務所が入るLamerTOKYOに足が向いていた。

もしかしたらと思いプレジールを覗くと、八木沢さんの姿がある。私はふらふらと入っていき、彼の前に立った。


「あっ、進展がありましたか?」


ボイスレコーダーをテーブルに置いたけれど、言葉が出てこない。


「どうした?」


先ほどとは違い、彼はフランクな物言いで話しかけてきた。


「私……。逃げてもいいですか?」


この一週間葛藤し、逃げたらダメだと自分を叱咤してきたけれど、心が壊れそうだ。


「もちろんだ。場所を移そう」


彼は読んでいた厚い本を閉じて私の手を引き、カフェを出る。

てっきり事務所に行くと思いきや、地下駐車場に下りて黒い高級車に私を乗せた。


「あのっ」

「個人的に相談に乗るから料金はいらない。ただ、素で話させてもらうぞ」

「いいんですか?」

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