Don't let me go, Prince!
昨日と同じように……いえ昨日よりも勢いよくパジャマのボタンを外していく。大丈夫、見せる相手は夫なのだから堂々としてればいいのだわ。ボタンを外し終われば、覚悟を決めてパジャマを脱いでベッドへと投げる。
私の為に選んでくれた淡いピンクの下着姿で、今日の弥生さんとの勝負に挑む。
「今日はもう一枚、よね?」
「渚、何度も言いますが無理はしなくていいのですよ?」
「無理じゃないわ。弥生さんにだから見せられるのだという事を分かって欲しいの。貴方は私をまだ信頼出来ないから、苦しくても何も話してくれないのでしょう?……本当の夫婦になりたいからいつまでもそれじゃ嫌なの。」
だって貴方は一人で苦しんでるでしょう?その苦しみも私に分けて欲しいの。私が弥生さんの支えになれるのならば、どんな形でもいいから傍に居たいのよ。
私はブラのホックを外してパジャマと同じようにベッドへと投げた。
弥生さんの視線を痛い程感じるから、思わずトップを手で隠したくなってしまうけれど我慢。……恥ずかしいから早く何か言ってよ。
「渚、もう十分です。貴女がそこまでしてくれるなんて私は正直思っていませんでした。渚の知りたいことにきちんと答えると約束します。」
「弥生さん……」
「ただ……そのままではさすがに私も少し辛いので、さっき投げた服を着てください。」
そう言うと弥生さんは後ろを向いてしまった。私は急いでブラを付けてからパジャマに腕を通しボタンを留めた。
私は少しでも弥生さんの信頼を得る事が出来たという事なのだろうか?
「もう、こっちを向いても大丈夫よ。本当に何でも質問してもいいの?」
弥生さんは振り向いて静かに頷く。
「じゃあ、弥生さん。私の知りたいことに嘘偽りなく答えて。……私は何故弥生さんの妻に望まれたの?私にはあの屋敷での夫婦生活に意味があったとは少しも思えなかったのだけれど。」