(仮)愛人契約はじめました
「私が作ったものなら食べられるのなら、私が注文したものも食べられるでしょう?」

「……なんですの?
 そのベルサイユから出てきた女王様みたいな物言いは」
と月子は睨んでくるが。

 いや、女王様がファストフードで人の分の注文とらないと思うんだが……と唯由は思う。

「お待たせしましたー。
 32番の番号札の方ー」

「ほら、行くよ、月子」
と唯由はトレーを持った。

「月子、ジンジャーエールが好きだから、ジンジャーエールね」

「お姉様……」

 二階で食べよう、と唯由は月子に微笑みかけ、レジ横の階段を上がっていった。



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