(仮)愛人契約はじめました
 さすが看護師長……。

 職場でもこんな感じなのかな、と蓮太郎が思ったとき、月子が早月に向かい頭を下げた。

「ありがとうございますっ。
 お姉様のお母様っ。

 では、こちらの料理のお味はどうですか?」

 何故か、月子は唯由の母に心酔しはじめた。

 なんだかわからない迫力のせいか。

 初めて作った料理を褒められたからか。

 いや、よく聞いたら、そんなに褒めてはいないんだが……。

 唯由が、堂々と月子にアドバイスをしている母に、

「あの~、お母さん……、全然、料理しないよね~」
と呟いていたが、誰も聞いてはいなかった。



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