御曹司にビジネス婚を提案されたけどもしかしてこれは溺愛婚ですか?
「ドレス姿凄く綺麗だった。惚れなおしたよ」

そう言って玲音は私の額にキスをした。

「これからも美音さんの笑顔を見るために頑張るから」

ぎゅっと抱きしめられ、その感覚で起きたふりをする。

「すみません。起こしましたか?」

「うぅん。ごめん、私寝てた?」

「気持ちよさそうに」

私が苦笑いすると玲音はゆっくりと顔を近づけてきてキスをした。

「疲れているなら今日はこれで我慢します」

「大丈夫」

私は玲音にキスをした。

優しく触れる柔らかな唇に心が奪われていく。

玲音の手が後頭部に回され、深いキスへと変化する。

絡みあい、求め合う私達は互いの体に触れながら、交わる準備を始める。

優しく刺激する玲音の指に心も体も反応し、愛蜜が溢れ出す。

硬くなった玲音のものが、私の中でさらに大きくなっていく。

何度もキスをし、見つめ合い、手を握ってその時を迎える。

トクントクンと身体の中で彼の全てを受け入れる。

何度もしているこの行為は彼にとって義務なのか、使命なのか、単に快楽の道具に使われているのかは分からない。

でも今までの誰よりも優しく丁寧で私の感情を一度も置き去りにはしなかった。

ビジネス婚なのに誰よりも愛されているという実感が湧いてくる。

好きだの愛だのは幻想だ。

表面はビジネスでも、中身がこれなら私にとっては愛の営みだ。
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