御曹司にビジネス婚を提案されたけどもしかしてこれは溺愛婚ですか?
翌日玲音は朝早くに起き、午前の仕事に出かける準備をしていた。
今日は時差ボケだろうから午後から私と観光の時間を設けている。

「ゆっくり体を休めていてください。もし僕の仕事中にどこかに行きたくなれば白木が案内しますのでくれぐれも一人で歩き回らないように」

この旅では、白木息子が玲音と一緒に行動することになっている。
彼は元々タクシー会社で働いており、私達の結婚を機に私達の専属運転手になった。

「ありがとう」

「不用意に男性に近づかない、男性と話さない、むしろ男性がいるところに行かないで頂きたいのですがそれは物理的に無理なので諦めますが、くれぐれも白木の傍を離れないでくださいね」

「今日は玲音さんが帰ってくるまで部屋でのんびりする。まだ眠いし」

「それなら良かったです。ルームサービスは白木に依頼すれば白木が届けてくれるので部屋でゆっくりとしていてください」

どうも私を人前に出したくないようだ。

ルームサービスが来たらチップを渡すことくらい私にもできるのだが、1ユーロで許してもらおうとした過去があるし、1万円のユーロ換算も暗算できなかった私なので心配なのだろう。

過保護すぎる。

「色々とありがとう。お仕事頑張ってね」

「はい。行ってきます」

玲音はキリリとした顔で私にキスをし仕事に向かった。
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