御曹司にビジネス婚を提案されたけどもしかしてこれは溺愛婚ですか?
「はい。王様のケーキという意味です。本日はお誕生日とお聞きしましたのでせっかくならフランスの伝統菓子をと思い、特別に作っていただきました」
「ありがとうございます。嬉しいです」
私が満面の笑みで言うと、彼は「お好きなところを選んでください。彼が取り分けますので」と言ってきた。
ケーキは既に切られている。均等に切られているのでどこでも同じだ。
「どれでもいいですよ」
「いいえ、選んでいただきたいのです」
彼に言われ私は適当にウェイターが取りやすい位置を指さして取り分けてもらった。
ケーキの鋭角部分にフォークを刺し、口の中に入れるとケーキの美味しさに頬が落ちそうになる。
フォークが進み、何口目か食べてフォークをケーキに突き刺した瞬間、何か硬いものにぶち当たった。
フォークでは太刀打ちできない硬さのもの。そんなのが食材なわけがない。
これは大変だ。異物混入。
でもこんなに高級なレストランで異物混入となったら大変な事だ。
しかも彼とこのレストランはお願いして作ってくれるくらいの仲である。
それでも彼なら冷酷にこの事実について議論し始めかねない。
「あぁ、お腹いっぱいです。余りは持ち帰ってもいいですか?」
「ありがとうございます。嬉しいです」
私が満面の笑みで言うと、彼は「お好きなところを選んでください。彼が取り分けますので」と言ってきた。
ケーキは既に切られている。均等に切られているのでどこでも同じだ。
「どれでもいいですよ」
「いいえ、選んでいただきたいのです」
彼に言われ私は適当にウェイターが取りやすい位置を指さして取り分けてもらった。
ケーキの鋭角部分にフォークを刺し、口の中に入れるとケーキの美味しさに頬が落ちそうになる。
フォークが進み、何口目か食べてフォークをケーキに突き刺した瞬間、何か硬いものにぶち当たった。
フォークでは太刀打ちできない硬さのもの。そんなのが食材なわけがない。
これは大変だ。異物混入。
でもこんなに高級なレストランで異物混入となったら大変な事だ。
しかも彼とこのレストランはお願いして作ってくれるくらいの仲である。
それでも彼なら冷酷にこの事実について議論し始めかねない。
「あぁ、お腹いっぱいです。余りは持ち帰ってもいいですか?」