御曹司にビジネス婚を提案されたけどもしかしてこれは溺愛婚ですか?
「美容院やエステなどは母に聞いてください。何か要望はありますか?」

まさか、エステまで通わせていただけるなんて、幸せ過ぎる。

頑張って貯金すれば3年間で700万円近くの貯金はできるだろう。

だが、それではだめだ。
せっかく時間があるのだからパソコンスキルや英会話など自己研鑽にお金を費やして契約切れになったときにはそれなりに需要のある人材になっていなければならない。

「どうです?」

「え、あぁ、いえ。大丈夫です。あっでも、月の食費や日用品などの生活費はどの程度に抑えた方がいいですか?」

「日用品は基本的に家政婦が補充します。食費については10~15万で抑えてくれると助かります。仕事が忙しく家で食事をとらない日も多いと思いますので。如何でしょうか?」

この周辺の物価は分からないが私一人の食事が多いのであれば多すぎるくらいだ。

「十分です」

「じゃあ契約成立ですね」

彼はそう言って判を押した。私も持って来ていたハンコを押して契約を成立させた。

そして、彼は当たり前のように婚姻届けを出してきた。

「事前に白木に用意させていました。これにも記入してください。週末に私の家族と食事をします。そこで問題なく認められればそのまま提出しに行こうと思います。それまでに必要書類をまとめておいてください」
< 81 / 129 >

この作品をシェア

pagetop