御曹司にビジネス婚を提案されたけどもしかしてこれは溺愛婚ですか?
行動が早い。今日は火曜なので週末という事は少なくとも4日間はあるし、信子と会うのは金曜日。
報告する時間もある。

問題なかろう。

私は婚姻届けに記入し、判を押した。

何となく、彼がほっとしているように見えたのは私の気のせいだろうか。

「私は会社に行きます。もし家を出たければこの番号に電話してください。母に言えば白木を貸してくれます」

「大丈夫です。スマホもあるし、ほら、玲音さんに貰った充電器もあるから」

「そうですか。でも心配ですね。何かあればすぐにタクシーを使ってください」

そう言うと彼は今日の交通費と言って1万円札を手渡してきた。

「大丈夫ですよ」

「いや、何かあっては困ります。タクシーを使わないなら外出禁止です。あぁ、連絡先を交換していませんでしたね」

そう言って彼は私のスマホを手に取り、彼のスマホに電話をかけた。

「じゃあ、出勤の準備を始めます。あとは自由にしてください。今日の帰りは早くて8時です。遅くなる場合もありますが連絡はしないので帰りは待たないでください。明日も私に合わせて起きなくて大丈夫です」

そう言って彼はリビングを出た。そう言えば寝室には彼の服などがある。

いつまでも寝室を占領していては迷惑だろう。
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