御曹司にビジネス婚を提案されたけどもしかしてこれは溺愛婚ですか?
白木さんが迎えに来て彼が家を出た後、私は自分のできる範囲で器具が置いてあるジム部屋の整理を始めた。

12畳ほどの空間にエアロバイクとベンチプレス、そしてダンベルなどが置かれていた。

私の力では動かすことができないものが多いことが分かった。
だが広々と使われているので私の荷物を置くスペースは十分にあった。

私は早速寝室から荷物を移動させ、一息ついた所で家のチャイムがなった。

荷物のお届けかと思ったら、花柄のワンピースを着た弘美さんがインターフォンに映っていた。
すぐに玄関の扉を開けに行った。

「急に来てごめんなさいね。でも連絡先聞いていなかったし、昨日倒れたから心配で。お昼、買ってきたわよ。スタミナつけて」

「ありがとうございます。昨日は申し訳ありませんでした」

「いいのよそんなの。ほら、食べましょ」

弘美さんが買ってきてくれたのは牛肉が乗ったお弁当だった。スタミナが付きそうだ。

結局その日一日私は弘美さんと一緒にデパートに行き、服やお揃いの基礎化粧品を買ってもらい、夜ご飯までご馳走になって8時過ぎに帰って来た。

まだ彼は帰ってきていないようだ。

ご飯がいるか分からないがご飯を炊いてお味噌汁とひじきの煮物、きんぴらごぼうを作り、生姜焼き用に肉をマリネして冷蔵庫に入れた。

今日食べなくても明日の私のお昼ご飯にもできる。
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