悪役令嬢ですが推し事に忙しいので溺愛はご遠慮ください!~俺様王子と婚約破棄したいわたしの奮闘記~
未來の王弟妃として味方をまた一つ作った、とも気づかずアメリアは首を捻るばかりだ。仕上がりが進むたび令嬢達は、「きゃーっ」「似合いますわ!」ときゃぴきゃぴ騒いで楽しんでいたりする。
ようやく着つけが仕上がり、髪のセットも終わった。
カーテンが開いて、アメリアはそこで待っていてエリオットと目が合った。いつの間にか、彼の後ろには二人の護衛騎士が立っていた。
なぜ騎士がと疑問を覚えた時、完成したアメリアの男装を見ていたエリオットが「ふうん」と言って、じろじろと眺めながら口を開いた。
「意外と似合っているな。驚きだ」
「え? あの、髪は結んだだけなのですけれど……」
アメリアは、ドレスから紳士衣装へとチェンジしていた。やや丈に長さのあるジャケットは、彼女の華奢で細い体に合っている。
別に胸を潰しているわけではなので、完璧な男装とも言えない。
久し振りに後ろで髪をひとまとめにしたたアメリアは、胸元のスカーフを慣れないように指先で少し整え直しながらそう思った。令嬢達の配慮なのか、大きなリボンで留めてあるのが唯一女の子らしさを残している。
――とはいえ、そんなことよりも。
アメリアとしては、とても気になっていることが一つあった。
「えっと、この演劇のような、無駄にたっぷりのひらひらは一体……」
ようやく着つけが仕上がり、髪のセットも終わった。
カーテンが開いて、アメリアはそこで待っていてエリオットと目が合った。いつの間にか、彼の後ろには二人の護衛騎士が立っていた。
なぜ騎士がと疑問を覚えた時、完成したアメリアの男装を見ていたエリオットが「ふうん」と言って、じろじろと眺めながら口を開いた。
「意外と似合っているな。驚きだ」
「え? あの、髪は結んだだけなのですけれど……」
アメリアは、ドレスから紳士衣装へとチェンジしていた。やや丈に長さのあるジャケットは、彼女の華奢で細い体に合っている。
別に胸を潰しているわけではなので、完璧な男装とも言えない。
久し振りに後ろで髪をひとまとめにしたたアメリアは、胸元のスカーフを慣れないように指先で少し整え直しながらそう思った。令嬢達の配慮なのか、大きなリボンで留めてあるのが唯一女の子らしさを残している。
――とはいえ、そんなことよりも。
アメリアとしては、とても気になっていることが一つあった。
「えっと、この演劇のような、無駄にたっぷりのひらひらは一体……」