悪役令嬢ですが推し事に忙しいので溺愛はご遠慮ください!~俺様王子と婚約破棄したいわたしの奮闘記~
その時、エリオットがアメリアへと目を戻した。

「一体どういうことだ?」

これは、どうも隠せそうにない。

彼に開放してもらうためにも、アメリアは渋々今回のミッシェルの件を打ち明けることにした。



着替えも兼ねて、いったん、衣装室のある部屋へと場所を移した。

「――つまり、ミッシェル嬢のことで、その白薔薇派の令嬢達から話を聞きに行く、と。必要であれば仲裁する、そういうわけか」

カーテン越しに話を聞き終わったエリオットが、待っていた椅子をギシリと鳴らして、続けて言葉を投げかける。。

「そもそも、どうしてそんなことになっている? 宰相の娘であるミッシェル嬢と知り合いだったとは、聞いていないが」

「うっ……えぇと、その……実は、ご縁があって交友を持ちまして、その流れで……」

アメリアはカーテンの向こうで、令嬢達に男装を施されていた。

前世ではズボンスタイルだったので、その着心地は平気だった。しかし変身を手伝う彼女達の方が、本当に恐縮して申し訳なさそうにしていた。

「ぐすっ、ごめんなさいアメリア様、これも御身のためなのです」

「アメリア様にズボンを着させるだなんて……」

「あ~、うん。私は大丈夫だから」

「なんてお心の広いお方っ!」

「わたくし達ファンクラブは、アメリア様を応援致しますわ!」

応援って、一体何を?

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