悪役令嬢ですが推し事に忙しいので溺愛はご遠慮ください!~俺様王子と婚約破棄したいわたしの奮闘記~
元々〝自分なんて〟と思っているアメリアは、前世ではイイ男を遠くに眺めても画面越しの別世界みたいにも感じていた。そして気づいた時には、恋愛もなく独り身の三十代を過ごしていた。
同じ距離で見た〝高貴なる令嬢〟の時のような興奮は覚えない。彼は美しい第二王子で、このゲームのメインヒーローで、そしてヒロインがいる。
だって、〝悪役令嬢アメリア(わたし)〟は、彼とは結婚しないんですもの。
毛嫌いされているのを知らないから、令嬢達はきゃーきゃー騒げるのだろう。そう思案していたアメリアは、先程の疑問も忘れていた。
気になっているのは、紅茶を飲んで待っているエリオットの後ろに、先程までいなかった二人の騎士が立っていることだ。
「あの、殿下。後ろの二人の騎士は……」
そう尋ねてみると、出発するべく彼がティーカップを置いて立ち上がった。
「見れば分かるだろう、護衛だ。向こうに行くのならば必要だ」
一体、どんなところなんだ……。
アメリアは、エリオットの後ろで二人の護衛騎士が「お任せください」と帯刀を示してきたのを見て、そう思った。
「それでは、無事を祈っておりますわ」
「どうかお願い致します、アメリア様」
支度を手伝ってくれた令嬢達に見送られ、アリメアはエリオット達とその場を後にした。
◆§◆§◆
同じ距離で見た〝高貴なる令嬢〟の時のような興奮は覚えない。彼は美しい第二王子で、このゲームのメインヒーローで、そしてヒロインがいる。
だって、〝悪役令嬢アメリア(わたし)〟は、彼とは結婚しないんですもの。
毛嫌いされているのを知らないから、令嬢達はきゃーきゃー騒げるのだろう。そう思案していたアメリアは、先程の疑問も忘れていた。
気になっているのは、紅茶を飲んで待っているエリオットの後ろに、先程までいなかった二人の騎士が立っていることだ。
「あの、殿下。後ろの二人の騎士は……」
そう尋ねてみると、出発するべく彼がティーカップを置いて立ち上がった。
「見れば分かるだろう、護衛だ。向こうに行くのならば必要だ」
一体、どんなところなんだ……。
アメリアは、エリオットの後ろで二人の護衛騎士が「お任せください」と帯刀を示してきたのを見て、そう思った。
「それでは、無事を祈っておりますわ」
「どうかお願い致します、アメリア様」
支度を手伝ってくれた令嬢達に見送られ、アリメアはエリオット達とその場を後にした。
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