悪役令嬢ですが推し事に忙しいので溺愛はご遠慮ください!~俺様王子と婚約破棄したいわたしの奮闘記~
その前置きに、そもそもの事情がうまく呑み込めないでいるアメリアは、「はぁ」と吐息交じりに応えた。
「ご忠告ありがとうございます。まさにその通りです。私は〝ただの婚約者〟にすぎません。殿下につきましても、こちらにご案内してくれただけですわ」
もう色々と目の前の光景がすごくて、間の抜けた声でそう答える。
一見すると謙虚で慎まし気だ。令嬢達が、予想と違った反応だといわんばかりに少しざわついた。
「あの方、嫌味も返してこないですわ」
「知らせを送ってきたのは、派手に言い合うためではなかったの?」
「これじゃあ、一方的に言い返すのもわたくし達が悪く――」
囁き合う言葉を聞いていると、どうやら困らせてしまったらしい。
「あの、ところで『白薔薇派』というのは、一体なんなのですか?」
アメリアは、彼女達の発言のきっかけを与えようと考えたところで、ここにくるまでの疑問を思い出してそう尋ねた。
すると、令嬢達が「え」と目を丸くしてアメリアを見た。てっきりそれを知っていて訪ねてきたとでも思われていたようだ。
すると、とくにロール状の髪型にボリュームがあって目立つ、あの金髪の令嬢が彼女達を手一つで静めた。
「第二王子殿下のご婚約者様が王宮にいらしたのは、最近。それまで登城はほとんどなかったようですし、まだ王弟妃教育も始まっていない中では、ご存知ないかもしれません」
「ご忠告ありがとうございます。まさにその通りです。私は〝ただの婚約者〟にすぎません。殿下につきましても、こちらにご案内してくれただけですわ」
もう色々と目の前の光景がすごくて、間の抜けた声でそう答える。
一見すると謙虚で慎まし気だ。令嬢達が、予想と違った反応だといわんばかりに少しざわついた。
「あの方、嫌味も返してこないですわ」
「知らせを送ってきたのは、派手に言い合うためではなかったの?」
「これじゃあ、一方的に言い返すのもわたくし達が悪く――」
囁き合う言葉を聞いていると、どうやら困らせてしまったらしい。
「あの、ところで『白薔薇派』というのは、一体なんなのですか?」
アメリアは、彼女達の発言のきっかけを与えようと考えたところで、ここにくるまでの疑問を思い出してそう尋ねた。
すると、令嬢達が「え」と目を丸くしてアメリアを見た。てっきりそれを知っていて訪ねてきたとでも思われていたようだ。
すると、とくにロール状の髪型にボリュームがあって目立つ、あの金髪の令嬢が彼女達を手一つで静めた。
「第二王子殿下のご婚約者様が王宮にいらしたのは、最近。それまで登城はほとんどなかったようですし、まだ王弟妃教育も始まっていない中では、ご存知ないかもしれません」