悪役令嬢ですが推し事に忙しいので溺愛はご遠慮ください!~俺様王子と婚約破棄したいわたしの奮闘記~
「しかし、ご婚約者様だからこそ、ヴァレンティーナ様を知らないだなんて――」
令嬢達が、ひそひそと言いながら、戸惑いがちにアメリアへ目を戻す。
アメリアは、いよいよ疑問符で頭がいっぱいになった。
「俺の従姉妹だ」
そこで不意に、エリオットが口を挟んできた。
全く予想もしていなかったアメリアは、言葉を理解するのに時間を要した。頭の中を整理しながら、ゆっくりと彼を見つめ返した。
「は……? 従姉妹?」
「大抵の者は、王族と近づきたくて調べる。――が、まさか王宮に出入りしていたのに、そこから知らなかったとは思わなかった」
少し考えた彼が、チラリ眉を寄せる。
お前は俺に興味がないのか、そう問われているのを感じた。全くもってその通りですが、とアメリアは答えそうになった。
「――ご存知でなければ、ご挨拶をしなければなりませんわね」
その時、先程の金髪の彼女が、令嬢達の前へと進んで言ってきた。
「わたくしは、殿下の従姉妹になります、アベル公爵家のヴァレンティーナ・フォン・アベルですわ」
まさかの公爵令嬢が出てきた。というより、この子、私より悪役令嬢にハマっていそうな……。
ツンっとした表情が大層似合う、目付きのきつい超絶美少女だ。彼女を前にしたアメリアは、その立派な縦て巻きロールの髪型に注目してしまう。
ヴァレンティーナは、小ぶりな胸に片手をあて述べる。
令嬢達が、ひそひそと言いながら、戸惑いがちにアメリアへ目を戻す。
アメリアは、いよいよ疑問符で頭がいっぱいになった。
「俺の従姉妹だ」
そこで不意に、エリオットが口を挟んできた。
全く予想もしていなかったアメリアは、言葉を理解するのに時間を要した。頭の中を整理しながら、ゆっくりと彼を見つめ返した。
「は……? 従姉妹?」
「大抵の者は、王族と近づきたくて調べる。――が、まさか王宮に出入りしていたのに、そこから知らなかったとは思わなかった」
少し考えた彼が、チラリ眉を寄せる。
お前は俺に興味がないのか、そう問われているのを感じた。全くもってその通りですが、とアメリアは答えそうになった。
「――ご存知でなければ、ご挨拶をしなければなりませんわね」
その時、先程の金髪の彼女が、令嬢達の前へと進んで言ってきた。
「わたくしは、殿下の従姉妹になります、アベル公爵家のヴァレンティーナ・フォン・アベルですわ」
まさかの公爵令嬢が出てきた。というより、この子、私より悪役令嬢にハマっていそうな……。
ツンっとした表情が大層似合う、目付きのきつい超絶美少女だ。彼女を前にしたアメリアは、その立派な縦て巻きロールの髪型に注目してしまう。
ヴァレンティーナは、小ぶりな胸に片手をあて述べる。