悪役令嬢ですが推し事に忙しいので溺愛はご遠慮ください!~俺様王子と婚約破棄したいわたしの奮闘記~
途端に荒々しい格闘が始まった。斬撃音まで聞こえてきたアメリアは、嘘でしょと思いながら「きゃぁ!?」と半ばパニックになった。
「こっちだ! 急げ!」
そう叫ぶエリオットに腕を引っ張られるがまま、アメリアは彼と共にサロンを飛び出した。
とにかくサロンから離れるように走り続けた。
気づけば、アメリアは腕を取られたまま、エリオットと日差しのあたる一般サロンの廊下まできていた。
「ここで来れば、もう大丈夫だろう」
エリオットが、後ろの様子を確認して手を離した。
ようやく立ち止まってもらえたアメリアは、安堵感で一気に脱力してしまった。もしスカートだったとしたら、こんなに走れなかったかもしれない。
久々の全力疾走には、呼吸を整えながら自分の男装姿に感謝さえ覚えた。
「なんて強烈なお嬢様達なの……」
あれは恐らく〝ツンデレお嬢様〟とかいうものだろう。ゲームのメインストーリーに出てこなかっただけに、想定外すぎて心臓はバクバクしている。
「アメリア、大丈夫か?」
「もうちょっとだけ、動けそうにないです……」
問われたアメリアは、廊下の床を見つめながらそう答えた。
――だが、直後、疲労も全部ぶっ飛んだ。
「おや? そこにいるのは、アメリアかい?」
耳に飛び込んできた美しい声に、アメリアは反射的に顔を上げた。
「こっちだ! 急げ!」
そう叫ぶエリオットに腕を引っ張られるがまま、アメリアは彼と共にサロンを飛び出した。
とにかくサロンから離れるように走り続けた。
気づけば、アメリアは腕を取られたまま、エリオットと日差しのあたる一般サロンの廊下まできていた。
「ここで来れば、もう大丈夫だろう」
エリオットが、後ろの様子を確認して手を離した。
ようやく立ち止まってもらえたアメリアは、安堵感で一気に脱力してしまった。もしスカートだったとしたら、こんなに走れなかったかもしれない。
久々の全力疾走には、呼吸を整えながら自分の男装姿に感謝さえ覚えた。
「なんて強烈なお嬢様達なの……」
あれは恐らく〝ツンデレお嬢様〟とかいうものだろう。ゲームのメインストーリーに出てこなかっただけに、想定外すぎて心臓はバクバクしている。
「アメリア、大丈夫か?」
「もうちょっとだけ、動けそうにないです……」
問われたアメリアは、廊下の床を見つめながらそう答えた。
――だが、直後、疲労も全部ぶっ飛んだ。
「おや? そこにいるのは、アメリアかい?」
耳に飛び込んできた美しい声に、アメリアは反射的に顔を上げた。