悪役令嬢ですが推し事に忙しいので溺愛はご遠慮ください!~俺様王子と婚約破棄したいわたしの奮闘記~
「お互い話し合う必要があるらしい。悪いが、俺はお前をお飾りにするつもりはない」

「え……?」

それ、どういうこと?

そうアメリアが戸惑っていると、そばにきたクラークが「ほら見なさい」と呆れたように言ってきた。

「一体何を言っているのかさっぱりですが、それはお前の勘違いでしょう。私の感覚だけでなく、ミッシェル様からも『仲良くされているようだ』とお墨付きですよ」

「えぇぇ! いや本当に違うんですよッ、私達は――」

言いかけたそばから、エリオットに歩き出されてしまって、アメリアは「うわっ」と色気のない声を上げてしまった。

「で、殿下っ、あの、降ろしてくださいっ」

「降ろさない。今、逃げられたら、たまらないからな」

ぴしゃりと断られてしまったアメリアは、パッと涙目を向けてクラークに助けを求めた。すると彼が、エリオットのやや後ろを歩き出しながら言う。

「そもそも、私は、お前以外の王弟妃を守るつもりはないのですが?」

「それ、単に個人的な意見ですよね!?」

王弟妃なんて、そもそもなる予定はない!!

考えがいっぱいいっぱいになって、アメリアは涙目が増す。彼のことだから、他の人だと面倒そうだとか思ってそう言っただけに違いない。

するとエリオットが、悪くないという顔をした。

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