悪役令嬢ですが推し事に忙しいので溺愛はご遠慮ください!~俺様王子と婚約破棄したいわたしの奮闘記~
「殿下、私はただの伯爵家の娘にすぎません。家と王族の決定に従うまでであって、命令されれば私個人の意見など不要になるかと」
そう促せば、エリオットが考えるように顎をさすった。
間もなく、彼の手がぴたりと止まった。まぁいい、という風に姿勢を楽にしたオリオットが、再びこちらへと目を向けてくる。
アメリアは、ゲーム画面と全く同じ光景に、彼の口から次に切り出される言葉がなんであるのか分かった。
「お前に、一時的な婚約を提案したい」
ゲーム通りの契約の持ちかけだった。
前もって知っていると思われないよう、アメリアは考えるような間を置く。
「それは偽装婚約、のようなものでしょうか?」
「そうだ。来年には結婚可能になるが、お前もすぐに嫁ぐ気はないだろう」
そうに違いないと断言する口ぶりには、呆れそうになる。普通の令嬢であれば、家族を安心させるためにも早く嫁ぎたいとするのが一般的だった。
とはいえ婚約期間は、嫁ぎ先によっても長さはまちまちだ。
元々のステータスが高ければ、その妻としての勉強も数ヵ月で終える。だが王弟妃としての教育を考えれば、二、三年の婚約期間もおかしくない。
「一時的、とおっしゃいましたけれど、つまり私が十八歳になるまでの間、婚約していて欲しいということでしょうか?」
嫁ぐ気はないだろう、という部分に関しては触れずに質問で誤魔化す。
そう促せば、エリオットが考えるように顎をさすった。
間もなく、彼の手がぴたりと止まった。まぁいい、という風に姿勢を楽にしたオリオットが、再びこちらへと目を向けてくる。
アメリアは、ゲーム画面と全く同じ光景に、彼の口から次に切り出される言葉がなんであるのか分かった。
「お前に、一時的な婚約を提案したい」
ゲーム通りの契約の持ちかけだった。
前もって知っていると思われないよう、アメリアは考えるような間を置く。
「それは偽装婚約、のようなものでしょうか?」
「そうだ。来年には結婚可能になるが、お前もすぐに嫁ぐ気はないだろう」
そうに違いないと断言する口ぶりには、呆れそうになる。普通の令嬢であれば、家族を安心させるためにも早く嫁ぎたいとするのが一般的だった。
とはいえ婚約期間は、嫁ぎ先によっても長さはまちまちだ。
元々のステータスが高ければ、その妻としての勉強も数ヵ月で終える。だが王弟妃としての教育を考えれば、二、三年の婚約期間もおかしくない。
「一時的、とおっしゃいましたけれど、つまり私が十八歳になるまでの間、婚約していて欲しいということでしょうか?」
嫁ぐ気はないだろう、という部分に関しては触れずに質問で誤魔化す。