悪役令嬢ですが推し事に忙しいので溺愛はご遠慮ください!~俺様王子と婚約破棄したいわたしの奮闘記~
アメリアは「今日、行きます!」と知らせを出すと、彼女への手土産にと甘い菓子をみつくろった。ミッシェルの侍女の話を思い出して、ひとまず心が落ち着くハーブ系の紅茶も一緒に包んだ。
登城してみると、休憩用の部屋の一室で、ミッシェルが席にゆったりと腰かけて待っていた。開いた窓からは、穏やかな風が吹き込んでいる。
「よく来てくれたね」
ミッシェルは読んでいた本を閉じると、アメリアを温かく出迎えてくれた。待機していた彼女の侍女達が、土産の菓子とハーブの紅茶を出していったん離れる。
本日のミッシェルも、女神のごとく美しい。
アメリアは、少し飲んだ紅茶のハーブのいい香りが、鼻孔内を通り抜けるのを感じながら「ほぅ」と全身が一気にリラックスするのを感じた。
――やっぱり、いつ見ても至福だわ。
二人きり、こうして正面から眺められるなんて眼福である。先日の動揺など、最高の推し〝高貴なる令嬢〟を前に全て消し飛ぶのを感じた。
「私も、一昨日は家族よりも先に帰宅してね」
先にティーカップを下ろしたミッシェルが、さらりと銀髪を揺らして、にこっと微笑んでくる。
所作の全てが美しい。なんていい声なの。見つめ返されたアメリアは、途端にドキドキしてしまった。
「そ、そうだったのですね」
答えながら、先日の恋する乙女の表情を見た一見を思い出して、一層胸がきゅきゅんした。
登城してみると、休憩用の部屋の一室で、ミッシェルが席にゆったりと腰かけて待っていた。開いた窓からは、穏やかな風が吹き込んでいる。
「よく来てくれたね」
ミッシェルは読んでいた本を閉じると、アメリアを温かく出迎えてくれた。待機していた彼女の侍女達が、土産の菓子とハーブの紅茶を出していったん離れる。
本日のミッシェルも、女神のごとく美しい。
アメリアは、少し飲んだ紅茶のハーブのいい香りが、鼻孔内を通り抜けるのを感じながら「ほぅ」と全身が一気にリラックスするのを感じた。
――やっぱり、いつ見ても至福だわ。
二人きり、こうして正面から眺められるなんて眼福である。先日の動揺など、最高の推し〝高貴なる令嬢〟を前に全て消し飛ぶのを感じた。
「私も、一昨日は家族よりも先に帰宅してね」
先にティーカップを下ろしたミッシェルが、さらりと銀髪を揺らして、にこっと微笑んでくる。
所作の全てが美しい。なんていい声なの。見つめ返されたアメリアは、途端にドキドキしてしまった。
「そ、そうだったのですね」
答えながら、先日の恋する乙女の表情を見た一見を思い出して、一層胸がきゅきゅんした。