悪役令嬢ですが推し事に忙しいので溺愛はご遠慮ください!~俺様王子と婚約破棄したいわたしの奮闘記~
「殿下には、婚約破棄を見越して、まず交わされる婚約の書面の内容からご調整頂きます。あなた様のお仕事の関係と理由づけて、社交も必要最低限の義務に留める。王弟妃の教育開始も、ひとまず私が十六歳を迎えてから、としてください」
「なんで十六歳なんだ?」
あまりにも的を絞りすぎた提案だったせいだろう。訝って確認されてしまい、アメリアはものの見事に固まった。
実は、ゲームではその少し前あたりで婚約破棄される。王弟妃教育なんて面倒であるし、自由に使える時間が減ってしまう、という個人的な都合もあった。
「えっと、なんというか……」
「『なんというか』?」
つい、素の方の言葉遣いが出てしまった。生粋の伯爵令嬢である〝アメリア・クラレンス〟が使うにしては、あまりに普通の少女っぽい言葉である。
慌てたアリメアは、無理やり説明に繋げてエリオットの気をそらすことにした。
「婚約破棄の予定であったとしても、周囲はそれを知りませんから教育を無しにする方が問題ですし、とはいえ私も殿下の個人的な都合で唐突に勉強漬けの毎日が始まるのはご遠慮したいといいますか、猶予が欲しいと思うのです!」
「そんなに力説してくるなよ。それくらい分かってる」
エリオットは、片方の手で煩そうに耳を押さえている。
「なんで十六歳なんだ?」
あまりにも的を絞りすぎた提案だったせいだろう。訝って確認されてしまい、アメリアはものの見事に固まった。
実は、ゲームではその少し前あたりで婚約破棄される。王弟妃教育なんて面倒であるし、自由に使える時間が減ってしまう、という個人的な都合もあった。
「えっと、なんというか……」
「『なんというか』?」
つい、素の方の言葉遣いが出てしまった。生粋の伯爵令嬢である〝アメリア・クラレンス〟が使うにしては、あまりに普通の少女っぽい言葉である。
慌てたアリメアは、無理やり説明に繋げてエリオットの気をそらすことにした。
「婚約破棄の予定であったとしても、周囲はそれを知りませんから教育を無しにする方が問題ですし、とはいえ私も殿下の個人的な都合で唐突に勉強漬けの毎日が始まるのはご遠慮したいといいますか、猶予が欲しいと思うのです!」
「そんなに力説してくるなよ。それくらい分かってる」
エリオットは、片方の手で煩そうに耳を押さえている。