悪役令嬢ですが推し事に忙しいので溺愛はご遠慮ください!~俺様王子と婚約破棄したいわたしの奮闘記~
「ミッシェル様の件、聞いています。元々すごくご期待をされていた方でして、こうして表に立ってご活躍されるようになってから、俺達世代の人間はみんな喜んでいますよ。俺達の上の世代の反応も、すごくいいです」

今回、ミッシェルが告白することについては知らせていない。決意を固めて本活動に乗り出したとして、影での活動を応援していた者達が声援を上げていた。

そうか、二十代後半から三十代の大人達の評判も、上々なのか。

アメリアは、あまり多くは接触の機会がないでいる世代を思った。ミッシェルの良さが知られていっていることに嬉しくなる。

「そうなのですか。ありがとうございます」

アメリアが嬉しげに笑うと、今度こそアーロがぽーっとなった。

「あ、あの、アメリア様」

「はい?」

「ぇと、お時間があるのでしたら少し紅茶でもいかがですかっ?」

唐突にそんなことを切り出されて、アメリアは赤薔薇色の目をぱちりとした。

「紅茶休憩、ですか? 私と?」

手短な挨拶だけだろうと思っていた。意地悪っぽい顔だから、彼をこのように緊張させてしまったと思っていたので、親交的なお誘いは意外だった。

すると、アメリアに大きな目で真っすぐ見つめ返されたアーロが、より頬を赤らめて焦ったようにこう続けた。

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