悪役令嬢ですが推し事に忙しいので溺愛はご遠慮ください!~俺様王子と婚約破棄したいわたしの奮闘記~
とても優しげな父親、理解のありそうな母親。偽物の婚約者とはいえ、大切に想ってしまったら、離れるのが辛くなってしまうだろうから。
「『互いに好きにやろう』、かぁ。あの王子、両親の気も知らないで」
アメリアは、さてこれからどうするかなと背伸びをした。婚約が成立するまではスケジュールがぎっしりだったが、今日から自由に使える。
――心に余裕ができると、やはり思い出されるのは自分の〝運命〟である。
婚約の挨拶やら手続きやらから解放されたアメリアが、ぐたーっとしている大きな理由は、もちろん婚約者になったことが原因ではない。
「はぁ……推しの顔が見れないのが辛い……」
前世ではゲームやイラストやグッズで毎日拝められた。でも、この世界では情報すら入ってこないでいるのが、非常に辛い。
それでいて、何度思い返してもこの世界での再会は最高だった。
アメリアは、令嬢として見られてはならない表情になっているのを自覚した。顔を手で押さえて「あああああたまらんっ」とぶるぶる震えた。
「本物を知ってしまったら、もう二次元だけでは我慢できない体に……っ! だって最高っ、本編前の推し様の姿が見られるとか素敵すぎて尊死しそう!」
手に触れた時の滑らかさ。そして近づいた時の、イイ香り!
何より、自分にだけ向けられた美しい微笑み!! ああっ、たまらん!とアメリアは悶えて、芝生の上でごろごろした。
「『互いに好きにやろう』、かぁ。あの王子、両親の気も知らないで」
アメリアは、さてこれからどうするかなと背伸びをした。婚約が成立するまではスケジュールがぎっしりだったが、今日から自由に使える。
――心に余裕ができると、やはり思い出されるのは自分の〝運命〟である。
婚約の挨拶やら手続きやらから解放されたアメリアが、ぐたーっとしている大きな理由は、もちろん婚約者になったことが原因ではない。
「はぁ……推しの顔が見れないのが辛い……」
前世ではゲームやイラストやグッズで毎日拝められた。でも、この世界では情報すら入ってこないでいるのが、非常に辛い。
それでいて、何度思い返してもこの世界での再会は最高だった。
アメリアは、令嬢として見られてはならない表情になっているのを自覚した。顔を手で押さえて「あああああたまらんっ」とぶるぶる震えた。
「本物を知ってしまったら、もう二次元だけでは我慢できない体に……っ! だって最高っ、本編前の推し様の姿が見られるとか素敵すぎて尊死しそう!」
手に触れた時の滑らかさ。そして近づいた時の、イイ香り!
何より、自分にだけ向けられた美しい微笑み!! ああっ、たまらん!とアメリアは悶えて、芝生の上でごろごろした。