悪役令嬢ですが推し事に忙しいので溺愛はご遠慮ください!~俺様王子と婚約破棄したいわたしの奮闘記~
「突然で申し訳ございません。あの、第二王子殿下のご婚約者様、アメリア様でいらっしゃいますよね……?」
声をかけられたアメリアは、びっくりして振り返った。顔面だけで悪い印象もたれて、これまで近づいてくる同性もいなかった。
これは、もしやゲームであったような牽制?
でもアメリアは、第二王子に言い寄って困らせたりしていない。そう思って見つめ返してみれば、まだ何も悪いことをしていないのに畏まられてしまった。
「もっ、申し訳ございません。お立場の違いは存じ上げております」
「正式なご挨拶もなしに、このようにプライベートなところで、殿下のご婚約者様にお声をかけるだなんて――」
「そ、そんなに畏まらなくてもいいのよ! あなた達は、何も悪いことなんてしていないんだから謝らないで。どうか頭を上げて」
アメリアは慌てた。うっかり令嬢口調が外れてしまったと気づき、言い方を直して急ぎこう続けた。
「私は、まだ殿下の婚約者というだけです。ただの伯爵令嬢ですから」
見た目は〝悪役令嬢〟の設定だ。彼女達を萎縮させてしまうのは当然なのかもしれない。誤解されるだろうなぁと思って、アメリアは小さくなった。
すると、彼女達の表情が――パァッと感極まった様子で輝いた。
「さすがは〝薔薇君の令嬢〟様ですわ! あの仕事熱心な殿下が、一目でご婚約を決めたのも分かりますっ」
「へ?」
声をかけられたアメリアは、びっくりして振り返った。顔面だけで悪い印象もたれて、これまで近づいてくる同性もいなかった。
これは、もしやゲームであったような牽制?
でもアメリアは、第二王子に言い寄って困らせたりしていない。そう思って見つめ返してみれば、まだ何も悪いことをしていないのに畏まられてしまった。
「もっ、申し訳ございません。お立場の違いは存じ上げております」
「正式なご挨拶もなしに、このようにプライベートなところで、殿下のご婚約者様にお声をかけるだなんて――」
「そ、そんなに畏まらなくてもいいのよ! あなた達は、何も悪いことなんてしていないんだから謝らないで。どうか頭を上げて」
アメリアは慌てた。うっかり令嬢口調が外れてしまったと気づき、言い方を直して急ぎこう続けた。
「私は、まだ殿下の婚約者というだけです。ただの伯爵令嬢ですから」
見た目は〝悪役令嬢〟の設定だ。彼女達を萎縮させてしまうのは当然なのかもしれない。誤解されるだろうなぁと思って、アメリアは小さくなった。
すると、彼女達の表情が――パァッと感極まった様子で輝いた。
「さすがは〝薔薇君の令嬢〟様ですわ! あの仕事熱心な殿下が、一目でご婚約を決めたのも分かりますっ」
「へ?」