悪役令嬢ですが推し事に忙しいので溺愛はご遠慮ください!~俺様王子と婚約破棄したいわたしの奮闘記~
「アメリア様、このたびはミッシェル様のために動いてくださっているあなた様に、お話があってお声をかけさせて頂いたのです」

そんな声が耳に入ってきて、アメリアは「えっ」と見つめ返した。

「ミッシェル様は、どうやら〝白薔薇派〟の令嬢達からよくは思われていないようですの」

「白薔薇?」

ゲームでも聞いたことがない名前だけど……。

メインストーリーについては、細かな部分まで文字を追いかけていなかった。もしかしたら、関りがないところにおいては見落とした名も多くあるだろう。

「よしは思われていないというのは、どういうことなのですか?」

「彼女達の〝美意識〟にとって、ミッシェル様は強力なライバルのようでして。お身体が弱いことを色々と、嫌味な噂を流されていた時期があるのですわ」

「それが原因で、縁談の受け付けも自分からご両親にお願いして、中止して頂いたのではないか、など言われています」

「今は、体調を崩すこともほとんどなくなっているようですが……それでも、縁談活動の再開は未定だそうで、父である宰相様も大変心配されているそうですわ」

そんなことがあったのか。てっきり療養の件に続いて、体力的な不安から、もうしばらくお見合いを自粛しているとばかり……。

ゲームでは語られていなかっただけに、アメリアはびっくりしてしまった。

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