悪役令嬢ですが推し事に忙しいので溺愛はご遠慮ください!~俺様王子と婚約破棄したいわたしの奮闘記~
だって彼女は、何も悪いことをしていない。ゲームの中で意地悪をした〝悪役令嬢アメリア〟のように、人を傷付けたり迷惑をかけたこともなかった。
「私は、昔はベッドで眠っていることが多くてね」
唐突に、ミッシェルがそう話し出した。
「外出もできなかった時代、たくさん本を読んだよ。父に連れられて一緒に近くまで出られるようになって、周りから聞こえる人達の話を耳にするのが、すごく楽しくて」
「お話が、楽しいんですか?」
アメリアが感じたことを素直に尋ねると、ミッシェルがくすりと微笑んだ。少し首が傾げられた際、その美しい長い銀髪がさらりと肩にかかっていた。
「友情からの話だとか、とくに恋の話かな」
「恋?」
「君の恋の話も、聞きたいと思っているよ」
うわー、そんな期待されること何もない……。
途端にアメリアは、反応に困ってしまった。目をそらすのを誤魔化すようにティーカップをテーブルに戻すと、それを見たミッシェルが「おや」と首を捻った。
「もしかして、殿下とはうまくいっていないのかい?」
「えっ、あ、その、いやいやお手紙もよく頂いています」
先日、心配されたことを思い出して、アメリアはわたわたといつもの言い訳を口にした。
「ただ、殿下はお忙しいお方ですし……あっ、花! 昨日は花を頂きました!」
「私は、昔はベッドで眠っていることが多くてね」
唐突に、ミッシェルがそう話し出した。
「外出もできなかった時代、たくさん本を読んだよ。父に連れられて一緒に近くまで出られるようになって、周りから聞こえる人達の話を耳にするのが、すごく楽しくて」
「お話が、楽しいんですか?」
アメリアが感じたことを素直に尋ねると、ミッシェルがくすりと微笑んだ。少し首が傾げられた際、その美しい長い銀髪がさらりと肩にかかっていた。
「友情からの話だとか、とくに恋の話かな」
「恋?」
「君の恋の話も、聞きたいと思っているよ」
うわー、そんな期待されること何もない……。
途端にアメリアは、反応に困ってしまった。目をそらすのを誤魔化すようにティーカップをテーブルに戻すと、それを見たミッシェルが「おや」と首を捻った。
「もしかして、殿下とはうまくいっていないのかい?」
「えっ、あ、その、いやいやお手紙もよく頂いています」
先日、心配されたことを思い出して、アメリアはわたわたといつもの言い訳を口にした。
「ただ、殿下はお忙しいお方ですし……あっ、花! 昨日は花を頂きました!」