悪役令嬢ですが推し事に忙しいので溺愛はご遠慮ください!~俺様王子と婚約破棄したいわたしの奮闘記~
誰か助けて、と情けなくも心細さを表情に浮かべた。
エリオットが、そんなアメリアの様子を目に留めた。自分を真っすぐ映している赤薔薇色の大きな目から、小さな鼻を辿って、唇へと視線を移動させる。
「その唇は、もう相手の男を知っているのか」
よく分からないことを言われた。そっと顔を近づけられたアメリアが、「ふぇ?」と間の抜けた声を上げた時――。
「きゃーっ、絵になりますわね!」
「殿下とアメリア様っ、素敵!」
「お二人共なんてお美しいのかしらっ」
不意に黄色い悲鳴が上がった。エリオットがぴたりと止まってくれて、聞き覚えがある声だと気づいたアメリアは、彼と共にそちらへと目を向ける。
「ああ、やっぱり殿下と仲睦まじいんですのね!」
そこににいたは、これから合う予定のファンクラブの令嬢達だった。なぜかみんなして手を合わせ、きらきらとした憧れの目でこちらを見つめている。
「アメリア様っ、本日はこうしてお時間をくださいまして感謝致しますわ!」
「早速、ご準備をしたいと思ってお迎えにあがったのですけれど、予定までまだ余裕がありますし、殿下とのプライベートなお時間を続けて構いませんから!」
いや、続けないよ、何言ってんの?
アメリアは、助かったと思った矢先、見る気満々の彼女達に「どうぞどうぞ」とされて困惑した。できれば〝殿下〟から救い出して欲しい。
エリオットが、そんなアメリアの様子を目に留めた。自分を真っすぐ映している赤薔薇色の大きな目から、小さな鼻を辿って、唇へと視線を移動させる。
「その唇は、もう相手の男を知っているのか」
よく分からないことを言われた。そっと顔を近づけられたアメリアが、「ふぇ?」と間の抜けた声を上げた時――。
「きゃーっ、絵になりますわね!」
「殿下とアメリア様っ、素敵!」
「お二人共なんてお美しいのかしらっ」
不意に黄色い悲鳴が上がった。エリオットがぴたりと止まってくれて、聞き覚えがある声だと気づいたアメリアは、彼と共にそちらへと目を向ける。
「ああ、やっぱり殿下と仲睦まじいんですのね!」
そこににいたは、これから合う予定のファンクラブの令嬢達だった。なぜかみんなして手を合わせ、きらきらとした憧れの目でこちらを見つめている。
「アメリア様っ、本日はこうしてお時間をくださいまして感謝致しますわ!」
「早速、ご準備をしたいと思ってお迎えにあがったのですけれど、予定までまだ余裕がありますし、殿下とのプライベートなお時間を続けて構いませんから!」
いや、続けないよ、何言ってんの?
アメリアは、助かったと思った矢先、見る気満々の彼女達に「どうぞどうぞ」とされて困惑した。できれば〝殿下〟から救い出して欲しい。