惹かれたのは強く、眩しい子で。
顔の腫れは時間をかければ治るだろうと言われたが、問題は精神面だ。
このままミアの意識が戻らない可能性もあるという。
ミア自身が生きたいと思わないと難しいだろうと。
リラからの報告では、あの屋敷で孤児院を出た子どもたちの真実を聞かされたと言っていた。
詳しい説明をリラに求めたノイも残酷な真実に言葉を失っていた。
決して穏やかな表情ではないミアを眺める。
時折苦しそうに表情を歪め、つうっと一筋の涙が溢れる。
それを拭い、ミアの手を握りしめながら声をかけることしか今の自分にはできない。
「…エル、ソファここに運ぶから。眠くなったら寝るんだぞ。」
休まない俺にノイがせめてもと横になれるソファを運び始める。
「エルシー様。国王様、王妃様から無理はするなと言われております。…それに、ミア様が目を覚まされて、エルシー様が倒れられたら心配されますよ。」
「……。」
「大丈夫です。手の温もりは伝わっていますよ。ミア様は"生きたい"と願ってくれるはずです。」