惹かれたのは強く、眩しい子で。




ゆらりゆらりと空を飛ぶ。


目を下に向ければ草花が咲き誇り、ゆらゆらと気持ちよさそうに揺れている。


時折下に降り、花に囲まれてゆったりと過ごし、またゆらりゆらりと飛ぶ。



人影はなく、私1人の空間が続いていた。
が、たまに話しかけてくる花や木がいた。

『元気?』や『こんなところで何してるの?』など、何ともない会話だった。



どのくらいそうしていたのか、などという感覚はなく、ふと、そろそろ空を飛ぶのも飽きてきたなという感じだった。

急につまらなく感じて、黄色い花が一面に咲いている場所に降り立ち、ごろりと寝そべる。


潰してごめんねと謝りながら寝そべると今まで以上に心が落ち着き、安らいだ。




しばらくぼーっとしていると目が重くなりはじめた。

ここで寝るのは初めてだ…。



なんて思いながら、花に囲まれて眠るなんて素敵と思った。










『っダメよ!!!』


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