惹かれたのは強く、眩しい子で。
『……?ここには誰もいないけど。』
『ここじゃない。ここよりもっと怖くて、楽しくて、幸せな場所よ。』
そう言うと綿毛は再び私の手の上に落ち着いた。
怖くて、楽しくて、幸せな場所だなんて。
そんな場所絶対行きたくない。
怖いのなんてごめんだ。
『怖いの嫌だからここにいる。』
『あなたがいるべき場所はここじゃないの。早く帰りなさい。』
『帰るって……どこに。』
この心地良い穏やかな世界が私の居場所じゃないの…?
不安な表情だったのか、綿毛がこれまでとは違う、優しさを含んだ声色になった。
『良い?ここは小さな魂が幸せな気持ちでなくなれる場所。無理矢理奪われた尊い魂。その子たちを少しでも幸せな気持ちで最後を過ごしてもらいたい。その空間よ。』
『……良く分からない。』
『あなたが来る場所じゃないってこと!…ここに来たのはきっと神様があなたをこのままなくしたくなかったからね。……あなたは今まで頑張りすぎてたから、神様からのチャンスよ。』
……言ってることが理解できないのに、綿毛の言うことが胸をじんとさせる。
『………目を覚ませば良いの?…覚めてるのに。』
『そうよ。大丈夫、あなたはみんなに愛されている。……次こそは、自分の幸せを掴むのよ!』
もう一度、綿毛が私の額に強くぶつかると突然ふっと真っ暗な空間に変わった。
『…幸せになるのよっ!!ミア!!』