惹かれたのは強く、眩しい子で。
「お兄様の側近だからこそ、ミアをここから移動させるなんて言わないわよ。それに、お父様たちもここに居させてやりなさいって言ってたんだから。」
寒気を通り越して、くらりと軽く眩暈がする。
もう何を言ってもダメなのか…?
「ではっ!体調が戻った際には下働きになるのはお許しください!」
「えー、もうそんなことさせられないのにー!」
「働かせてください!」
「ん〜んもう!その件は一旦保留よ!とにかくミアは体調を戻すことだけ考えるの!」
「ありがとうございます!」
私が変に言ったせいで頭を使ったのか、眠りについたミアを見ながら侍女と話す。
「私がお兄様の気持ちを伝える訳にはいかないのに…。説明のしようがないわ。」
「そうですね。こういったことは見守るしかありません。」
「うん。お兄様にかかってるわ。」
ミアはとんでもないと断ってしまうかもしれないけど、お兄様は昔からミアしか見てない。
それにミアだってお兄様のことを目で追ってるの知ってるんだからね。
眠ってしまったミアの頬をツンとつついてみる。
「私は王女様のことも見守っておりますよ。」
優しく包み込むように呟かれた侍女の声は聞こえなかった。