惹かれたのは強く、眩しい子で。
目覚めてからひと月が過ぎた。
リラ様たちにこれ以上迷惑かけられない。
そして下働きからまた始めるんだ。
そう心に決めてからは無理してでもベッドから起き、自分で歩くようにした。
リラ様は『無理しないで!』と何度も言ってくれたが、1年もの間迷惑をかけておいてこれ以上は駄目だと分かっていた。
なんとかゆっくりではあるものの、1人で歩けるまでには回復し、リラ様たちのお手伝いも大丈夫だと断れるまでになった。
未だに移動させてもらえないエルシー様の自室で着脱のしやすいシンプルなワンピースに着替える。
今日は大事な日
まだ朝日も登り切っていないため、静かに廊下に出て、エルシー様の自室を護衛している騎士に庭園に行くと告げる。
エルシー様は最近自室に帰って来ていない。
執務室の方で寝泊まりしているみたい。
大丈夫なのかと心配だが、エルシー様の自室を占領している私が偉そうだなと思ってしまって、会うのが気まずくなっていた。