惹かれたのは強く、眩しい子で。





少し薄暗い庭園に着き、綺麗に咲いている花を澄んだ空気を吸い込みながら眺める。



しばらく眺めた後、小さな小屋へと向かう。

実は昨日のうちにこの庭園を管理している方に話をして、快くハサミと籠を貸してくれると言ってくれていた。




綺麗に咲いている花たちにごめんなさいと言いながら1つ、また1つハサミで摘んでいく。


景観を乱さないように端の方の花をもらい、やがて色んな種類の花で籠がいっぱいになった。



それらを部屋に持ち帰り、1つ1つにリボンを結んでいく。





コンコン


「ミア、入るぞ。」


ノイだ。と振り返ればノイが首を傾げながら近づいてくる。



「…さすがミア。それは必要だわ。」

「でしょう?」

「ありがとう。」



ふふっと2人で優しく笑い合う。

向かい側に座ったノイはリボンが結ばれた色んな種類の花を見ながら何か頭に浮かべているようだった。





今日は大事な日

私たちの大切な、家族のような、友達のような。
そんな人たちの安らかな眠りを祈る日






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